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使用箇所による分類

粘土瓦には屋根の各部位に応じた役物が揃えられており、様々な種類が用意されている。

(1)平耳
屋根平面に用いる最も重要な瓦で、桟瓦と本葺瓦がある。

桟瓦・・・切落し、面取り、引掛け付き、谷深、足深、しのぎ桟、ろうそく、雪止め、
水返し付き、左桟(屋根勾配、地方風土、施主の好みにより各種の使い分けがある。)

本葺瓦・・・基本的には平瓦と丸瓦がある。日本古来の瓦である。
平瓦には切落し、引掛けつめ付き等があり、丸瓦には素丸瓦がある。

(2)軒葺
軒先の水切りがよいように水たれ付きの瓦を使用する。それぞれの軒瓦の隅瓦があり、
それぞれ右、左がある。

・万十軒瓦(巴付き)各種紋様あり。
・一文字軒瓦(軒垂れ)寸法各種あり。
・一軒巴瓦(上記平唐草と同じく紋様多数あり。)

(3)妻葺

袖 瓦(軒先同様、水切りの瓦である。)
・袖瓦(左右があり、袖のたれに大小がある。また袖付け位置に差がある。)
・刻み袖瓦(左右あり、袖のたれに大小がある。)
・掛瓦 万十掛瓦、一文字掛瓦(掛瓦には桟切り込みのないものをいう。)
    本葺掛瓦(敷平瓦、掛唐草瓦、二の平瓦、掛巴瓦、掛面戸(カニ面戸)
         瓦の各種の瓦を組合わせて一箇所を葺く瓦である。)
・袖角瓦(上記の袖瓦および刻み袖瓦の角に使用する瓦である。万十袖角瓦、鎌袖角瓦 
     一文字補角瓦、一文字重箱袖角瓦等で軒先瓦に軒を合わせた袖瓦である。)
・平袖瓦(平瓦で妻を飾るものである。)

(4)棟葺

冠 瓦、屋根の最上部(棟)の雨仕舞をする瓦で、裳瓦(ふすまかわら)、伏間瓦等とも称されている。

  桟鴛瓦(桟の型が丸と角がある。)
  棟丸瓦(紐丸瓦と素丸の棟丸瓦がある。)
  箱冠瓦(型、寸法とも多種類がある。)

(5)のし瓦 

冠瓦の下の雨仕舞をすると共に各槐を飾る瓦である。大きさ(長さ)、厚み等に多くの
種類があり、地方によって特色のある棟積がみられるのはこの瓦である。また彫刻、定
紋等を入れた棟飾板等もある。

(6)鬼 瓦  

棟端を飾る瓦で、現在は鬼面でなくても鬼瓦の名で呼ばれている。
・跨 鬼(陸棟(大棟)に跨いで載る鬼瓦で、巴立と丸立鬼瓦がある。)
・切据鬼(各降り棟の降り鬼、隅棟の隅鬼、寄せ棟の陸棟(大棟)に使用する柄振鬼等の
 ように、下血が一文字になった鬼瓦である。)

その他、棟には面戸瓦が使用され、また棟上に銃等も使用される地方がある。棟鬼下に拝巴
瓦、半月巴瓦等もある。小菊瓦、青海瓦、輸違瓦等の小さな瓦を棟に飾ることもある